雑感。
今、私は職場で子供向けの作文・作品「コンクール」「コンテスト」の応募要項を扱う係をしています。
係、といっても応募要項が来たら職員に周知してファイルに綴じるだけなんですが。
ただ、その文書の枚数たるや
もの凄い。
そろそろ1学期が終わろうとしているこのタイミングで、厚さ5cmのプレスロックファイルが開催要項でいっぱいになりました。こんなにも日本全国で子供向けのコンテストやコンクールが行われているのかと、日々驚くばかりです。
今日処理した(ファイルに綴じた)文書は「27回」「30回」「24回」「25周年記念」「34回」…と、20から30回目を迎えるものが多くみられました。1年に1回だとすれば、始まったのは20〜30年前ですね。
…そう、ゆとりです。
週休2日になって、円周率も3で良くて、1、2年生は社会と理科から生活科に代わって…と大転換があった時期。
ここからは推論です。
たぶん、その時代は学校も「こんなコンクールあるから、図工でやってみるか」が出来たと思います。定められた内容を履修しても、授業の時数に余裕があったから。子供たちも、放課後に何か習い事をするとしても遊ぶ余裕があった。私もそうでした。その時間を使って任意で取り組む子もいたでしょう。コンクールを運営する側も参加してくれるならと、どんどん増えていったのではないでしょうか。
さて、時は流れて現在。ニュース等でも扱われた通り、ランドセルが重たくなる程の授業内容増や、習い事の多様化、親の多忙化と様々な環境変化がありました。この教育改革がどうだったか、答えが出るのはおそらく数十年後でしょう。
改革の賛否は置いておきますが、正直、現代の小学生は忙しいです。放課後そのまま習い事、という家庭もあります。遊びたくても遊べない子もたくさんいます。
「それはでも、親の責任でしょ。」
言うのは簡単です。でも、その親をとり囲んでいるのは「社会」です。何とか、子どもがのびのびできる社会を、それぞれの立場で、我々大人がつくりたいものです。